本態性高血圧の疾患感受性に関与する候補遺伝子の研究
Project/Area Number |
00J60205
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Research Fellow |
高橋 文彦 旭川医科大学, 医学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 本態性高血圧 / 疾患感受性遺伝子 / 一塩基多型(SNPs) / ドパミン受容体 / ケース・コントロール関連解析 |
Research Abstract |
腎臓の内因性ドパミンは体液量の維持に重要な役割を果たしており、本態性高血圧の一部、特に食塩感受性高血圧の発症に関与している可能性がある。 本研究では本態性高血圧発症に関与する候補遺伝子として、腎ドパミン系を構成するaromatic L-amino acid decarboxylase(AADC)、dopamine-β-hydroxylase(DBH)、dopamine receptor D1(DRD1)、D3(DRD3)の4遺伝子を対象とした。ウェブサイト(SNPコンソーシアム(http://snp.cshl.org:8010/)およびJSNP(http://gdb.jst.go.jp/))から遺伝子情報を入手し、SNPs領域を増幅するプライマーを設計した。健常日本人12名においてダイレクトシークエンスによるSNPsタイピングを行い、ハプロタイプを構築した。ハプロタイプ構築のためのSNPsの選択基準は、マイナーアレル頻度が10%以上,SNPs間の連鎖不平衡がr2<0.5、最多ハプロタイプ60%以下である。各遺伝子の複数のSNPs情報を基に、ハプロタイプ構築と遺伝子頻度の計算を行い以下の結果を得た。AADCは6SNPsで8種類、DBHは5SNPsで5種類、DRD1は3SNPsで6種類、DRD3は4SNPsで9種類のハプロタイプで構成されていることが明らかとなった。 上記4候補遺伝子のSNPsハプロタイプ情報をもとに、以下の基準で症例を選択し、スクリーニングを行った。高血圧症例は、男性、第一度近親に高血圧家族歴の存在、60歳以前の発症、BMI25以下を満たすものとした。正常血圧対照は、男性、50歳以上、BMI22以上を満たすものとした。各200例の症例対照によってSNPもしくはハプロタイプ関連解析をおこなった。 その結果、上記4遺伝子のいずれのSNP、ハプロタイプにおいても両群で有意な差を認めなかった。 本研究の結果からは、ドパミン関連遺伝子群の本態性高血圧への関与は示唆されなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)