Project/Area Number |
00J60206
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Endocrinology
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
小椋 貴弘 愛媛大学, 医学部, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2000 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 糖尿病 / DNAマーカー / インスリン / 蛋白質リン酸化 / PPARγ / PDE3B / SNP / プロモーター |
Research Abstract |
本研究の目的は、糖尿病発症予防に必須の感受性DNAマーカーを同定することである。今年度は、以下の3つについて検討を加えた。 1.高分子量DNAのサンプリング 倫理面では、3省新指針準拠の計画書が平成13年に倫理委員会で承認された。これまでに対照750名、2型糖尿病450名、1型糖尿病168名のDNAを収集した。全ゲノム解析用DNAも対照と2型各20名を送付した。 2.各候補遺伝子のSNP同定及びgenotype、ハプロタイプの作成と相関解析 2型糖尿病の候補遺伝子の一つとして、ヒトPDE3Bプロモーターをクローニングし、転写開始点を決定した。そして、SNP4種とinsertion 1種を同定した。それらのうち頻度の高い-465G>Tについて、以前同定した+1389G>Aと共に解析したが、2型との関連を認めなかった。 3.新たな候補遺伝子の探索 インスリンの刺激でリン酸化される新規蛋白質について、カラムによる分離、及びin vitroにおける蛋白質リン酸化反応系を用い、同定を試みた。結果、目的蛋白質の候補を絞ることができた。また、本年度は、Phosphodiesterase 3B(PDE3B)の転写および活性制御系についても検討を加えた。PDE3B遺伝子の転写制御については、PPARγノックアウトマウスを用い、PDE3BのmRNAを対照と比較することにより検討した。結果、PPARγはPBE3Bの発現を直接制御している可能性が示唆された。また、PDE3Bの活性制御に関する検討については、PDE3Bのリン酸化を指標に目的蛋白質の同定を試みた。結果、PDE3Bをリン酸化する蛋白質は、これまで報告されていたAkt以外にも存在することが明らかとなった。この蛋白質はインスリンの刺激とは無関係にPDE3Bをリン酸化することから、PDE3Bの基礎活性制御に関与していると考えられた。
|