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ATL発症機構の解明と発症阻止

Research Project

Project/Area Number 00J60706
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field Virology
Research InstitutionKyoto University
Research Fellow 小屋 美博  京都大学, ウイルス研究所, 特別研究員(PD)
Project Period (FY) 2000 – 2002
Project Status Completed (Fiscal Year 2002)
Budget Amount *help
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords成人T細胞白血病(ATL) / ワクチン / Tax / ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I) / ベロトキシンBサブユニット / 脱メチル化
Research Abstract

成人T細胞白血病(ATL)はヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I)の感染により惹起されるが、その発症機構には依然として不明な点が多い。しかし、抗Tax抗体の低いキャリアにATLが発症していることなどからTaxに対する免疫反応がATLの発症を制御している可能性が存在し、Taxに対する免疫誘導はATLの発症阻止につながる可能性がある。ワクチン効果を見る場合、抗体産生誘導などの液性免疫だけでなく細胞性免疫誘導能は大きなポイントであり、Taxが主な細胞性免疫の標的として報告されている。ペプチドを免疫しただけでは細胞性免疫の誘導は十分ではないが、ベロトキシン2Bサブユニット(Stx 2 B)等、キャリアタンパク質を融合させることにより、効果的に細胞性免疫を誘導できることが期待される。また、ATL由来でTax非発現細胞株において、脱メチル化処理によるTaxの発現の回復がみられ、その発現がメチル化により抑制されていることが示唆された。従って、脱メチル化により生体内でTaxを発現させ、免疫反応を惹起させることにより細胞性免疫の標的となる可能性がある。
・得られた研究成果
Tax180-188は、ラットF344/N Jcl-rnu/+のRT1.A1に提示される。本実験において、融合タンパクとして用いるTaxの領域は、Tax180-188、Tax175-193、及びTax170-198の三種類、いずれもStx 2 BのN末部に融合した配列を合成し、発現ベクターに組み込み、キメラ蛋白質合成を行なった。現在、免疫誘導能を検討すべく準備中である。また、ATL由来でTax非発現細胞株を動物に接種後、腫瘤を形成した個体に脱メチル化剤の投与を行なったが、生体内でのTax発現の回復は確認されなかった。他の脱メチル化剤の使用を検討する必要が考えられた。

Report

(1 results)
  • 2002 Annual Research Report

URL: 

Published: 2001-04-01   Modified: 2016-04-21  

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