Project/Area Number |
01015057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 亀代次 大阪大学, 細胞工学センター, 助教授 (80144450)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 1989: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
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Keywords | 色素性乾皮症 / DNA修復遺伝子 / スプライシング異常 / T7プロモーター / ノンセンス突然変異 |
Research Abstract |
色素性乾皮症(XP)A群の原因遺伝子をクローニングした(XPAC遺伝子)。XPACcDNAをプローブにして多数のA群XP患者のXPACゲノムおよびmRNAを調べた。サザンブロット解析では異常を認めなかったが、ノザンブロット解析では大部分の症例で著明なmRNA量の減少とサイズの異常を認めた。正常ヒト細胞より、EMBL3ベクターにXPACゲノムをクローニングし、エクソンの位置を決めた。XP2OSのA群XP細胞からもXPACゲノムをEMBL3にクローニングし、エクソンおよびエクソン・イントロン境界部の塩基配列を正常ヒト細胞のそれと比較した。その結果、XP2OSではイントロン3のスプライシングアクセプターAG__ーがAC__ーに点突然変異し、スプライシング異常がみつかった。しかも、AG__ー→AC__ー変異で新らしい制限酵素部位ができるので、この異常をサザンブロット解析で容易に調べることができる。その結果、20例の日本人A群XP患者のうち、19例がこの変異をもつことがわかつた。しかも、19例中16例は2つの対立遺伝子ともこの変異をもっていた。XP39OSではノザンブロット解析で正常のXPACmRNAが認められたが、cDNAの塩基配列の解析より、C__ーGA→T__ーGAのノンセンス突熱変異がホモで見つかった。そのため、短い(約80%長)XPAC蛋白がこの患者で生成されていることが予想された。 XPACcDNAをT7ファージプロモーターを使用し、大腸菌内で大量生産させた。それをウサギに免疫し、XPAC蛋白に対するポリクローナル抗体を得た。蛍光抗体法で正常ヒト細胞を染色すると核が特異的に染色された。XP2OS細胞では核は染色されず、XPAC蛋白は生成されていないことがわかった。免疫沈降法では正常ヒト細胞で40ー42KDaのバンドが検出されたが、XP2OS細胞では認められなかった。
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