Project/Area Number |
01015080
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
西村 康治 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (10156119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 彰方 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (60161551)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 主要組織適合抗原系 / ウレタン誘導肺腺腫 / 癌感受性 / 遺伝要因 / HLAーDQトランスジェニックマウス |
Research Abstract |
ある種の癌に対する感受性に個体差があり遺伝要因が関与していることが知られている。マウスでは、ウレタンにより誘導される肺腺腫に対する感受性の一部が、主要組織適合抗原系(MHC)のクラスII遺伝子により支配されていることが知られている。我々は、HLAーDQw6alpha鎖およびbeta鎖遺伝子をC57BL/6マウスの受精卵に注入し、これを継世代的に安定に発現したトランスジェニックマウス(DQw6ーB6)を樹立した。DQw6ーB6はDQw6分子に対する免疫寛容およびDQw6分子に拘束された溶連菌抗原に対する免疫応答性を獲得し、DQw6ーB6に発現されたDQw6分子は免疫学的機能を有していることが明らかとなった。ウレタン誘導肺腺腫に高感受性を示すA/Jマウス、低感受性を示すC57BL/6(B6)マウス、およびDQw6ーB6にウレタン1.5mg体重(g)を右側腹部に皮下注し5ケ月後に肺腺腫の数を比較したが、A/Jで27.03±5.36個、B6で±0.72個およびDQw6ーB6で0.26±0.45個であった。したがってDQw6分子の発現によって、B6マウスにおける肺腺腫形成の促進は認められず、DQw6遺伝子はウレタン誘導肺腺腫の感受性に関して中立であると考えられた。今後、HLAーDR2、DR4、DRw53あるいはDQw4トランスジェニックマウスについて同様の解析を進める予定である。さらに、高感受性を示すトランスジェニックマウスへの低感受性マウス由来のクラスII遺伝子の導入を行い、肺腺腫の発症を抑制するか否か検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)