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『南史』の構成

Research Project

Project/Area Number01510222
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Asian history
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

藤家 禮之助  東海大学, 文学部, 教授 (60055738)

藤家 礼之助  東海大学, 文学部, 教授

Project Period (FY) 1989
Project Status Completed(Fiscal Year 1989)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost : ¥1,000,000)
Fiscal Year 1989 : ¥1,000,000 (Direct Cost : ¥1,000,000)
Keywords南史 / 梁書 / 冊府元亀 / 文館詞林 / 広孔明集 / 志怪小説 / 李延寿 / 陳本記
Research Abstract

『南史』は唐初の李大師・延寿父子,とりわけ子の李延寿を主たる編纂者として顕慶4年(659)に奏上されたものであるが、その編纂の際、李延寿は、先行する南朝関係の正史『宋書』『南斎書』『梁書』『陳書』を刪約して成立させたといわれる。それは事実だが、かれは先行する4正史によってのみ、『南史』を作成したのではなく、その独自の見識によって、他の史料をとり入れ、混合して成り立たせたわけである。本研究の目的は、その別系統の史料を探求して、『南史』の構成の模様を明らかにすることにあるが、すでに「宋本紀」や「斉本紀」については一応の調査を終えており、さらに「梁本紀」の部分についても、ある程度の予備的研究調査は終えていたので、
1.『北堂書鈔』『初学記』『芸文類聚』『白氏六帖事類集』『太平御覧』『冊府天亀』等の類書などから収集した梁代関係の史料に加え、さらに『文選』『文館詞林』等の文集や、『広孔明集』などの仏教関係史料、さらに『太平広記』等に見られる志怪小説の類まで博く捜査した。
2.その上で『南史』梁本紀と『梁書』とを読み比べ、前者にあって、後者にない部分について、上記1の史料と照合した。
その結果は『冊府元亀』等の類書、『文館詞林』等の文集、また『広孔明集』等の仏教関係史料などにかなり重複するものを見出したが、しかし、残念ながら『南史』編纂の際に用いられた基本的史書を特定するには至らなかった。ただ、李延寿が甚だ志怪小説的記事を重用していることから、そういう系統の史書-たとえば『幽明録』のようなもの-が構成要素として数えられることは問違いあるまい。
つぎは「陳本記」の部分をとりあげたい。

Report

(1results)
  • 1989 Annual Research Report

Research Products

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  • [Publications] 藤家禮之助: "『漢三国両晋南朝の田制と税制』" 東海大学出版会, 333 (1989)

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      1989 Annual Research Report

URL :

Published : 1989-04-01   Modified : 2016-04-21  

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