動的修飾型カラムによる高濃度塩溶液中の微量陰イオンのイオンクロマトグラフィ-
Project/Area Number |
01540483
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分析・地球化学
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
伊藤 一明 広島大学, 工学部, 助手 (80151497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂原 広志 広島大学, 工学部, 教授 (10112179)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | イオンクロマトグラフィ- / 逆相型カラムの修飾 / セチルトリメチルアンモニウム / 陰イオン交換容量 / UV・電気化学検出 / 間接吸光検出 / 環境水の分析 |
Research Abstract |
1.通常用いる陰イオンクロマトグラフ装置は低交換容量の陰イオン分離カラムと導電率検出器で構成されており、簡便な測定法として大変有効であるが、高濃度塩溶液中の微量成分の測定は共存イオンの分離カラムへの過負荷、検出器のそのイオンへの応答により難しい。そこで、最初の点についてはイオン交換容量を上げるために有機物の分離に有効な逆相型カラムの表面に陽イオン界面活性剤(セチルトリメチルアンモニウム、CTA^+)を吸着させ高交換容量の陰イオン交換カラムとして使用する方法を検討した。また低交換容量の分離カラムとして使用する方法もあわせて検討した。2.1mM CTA^+の種々な水-メタノ-ル混合溶液中で、カラム修飾を検討したところCTA^+の吸着量を任意に変えることができた。そのカラムの正確な陰イオン交換容量をサリチル酸イオン、硝酸イオンを用いて決定した。それらの値は、吸着量から算出した値とほぼ一致しており、吸着したCTA^+はほとんど陰イオン交換となっていた。この修飾カラムは、測定対象試料に適合するように交換容量を変化させることが可能である。しかも吸着したCTA^+は安定に保持される。3.このカラムをUV吸収検出器、電気化学検出器、蛍光検出器の選択的検出器と組み合わせたイオンクロマトグラフシステムにより、共存イオンの妨害なしに微量陰イオン(亜硝酸イオン、硝酸イオンなど)の直接検出、さらにサリチル酸溶離液の使用により上記検出器に不活性な塩化物イオン、硫酸イオンの間接定量ができることを明らかにし環境水に適用した。
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Report
(1 results)
Research Products
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