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沿岸汚濁海域堆積物におけるメタン生成細菌と硫酸還元細菌の相互作用

Research Project

Project/Area Number 01540553
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 生態学
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

滝井 進  東京都立大学, 理学部, 助教授 (60087137)

Project Period (FY) 1989
Project Status Completed (Fiscal Year 1989)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Keywordsメタン生成細菌 / 硫酸還元細菌 / 海域堆積物 / 相互作用
Research Abstract

汚濁の著しい東京湾奥部の底泥堆積物における硫酸還元とメタン生成の活性の垂直分布と季節変化を現場に近い条件で測定した。間隙水中の陰イオンの定量にはイオンクロマトグラフを用い、本補助金によって購入したオ-トサンプラ-を接続し、効率よく分析できた。間隙水中の硫酸イオンは活発な硫酸還元のため表層から下層のかけて急激に減少するが、その程度は夏季に著しい。硫酸還元活性は常に表層で最大を示し、深さと共に急激に減少した。これとは対照的に、メタン生成活性は表層で小さく、下層で増加するが、最大値を示す深度は夏季で浅く、冬季で深くなる傾向を示した。堆積物表面積当りの活性を比較すると、いずれの季節でもメタン生成が硫酸還元より大きかった。深度別でも2cm以深ではメタン生成の方が活性が高かった。堆積物懸濁液に種々の基質および阻害剤を添加してメタン生成と硫酸還元に対する影響を調べた。表層堆積物懸濁液では硫酸還元は酢酸添加によって最も強く、次いで水素、乳酸によって促進された。一方、メタン生成は水素、酢酸またはメチルアミンによって促進された。また、モンフルオロ酢酸の添加は両活性を阻害する場合が多いが、その程度は硫酸還元の方が大きかった。硫酸還元の特異的阻害剤であるモリブテン酸の添加によって、冬期を除き、メタン生成は促進されるが、その程度は表層でより大きかった。これらの結果から、硫酸還元とメタン生成は主に酢酸、水素を共通の基質として利用し、表層では豊富な硫酸イオンの存在によって硫酸還元が優勢となるが、下層では硫酸イオンが枯渇するため、メタン生成が優占すると考えられた。しかし、表層でもかなりのメタン生成活性が認められる場合があり、さらに検討を進めている。冬期では両活性の低下に伴い、両者の競争的関係は緩和されるようである。メタン生成菌、硫酸還元菌の分布と変動についても調査を行なった。

Report

(1 results)
  • 1989 Annual Research Report
  • Research Products

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All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] TAKII,Susumu: "Interaaction between sulfate reduction and methano-genesis in organic-rich,marine sedements" Hydrobiologia.

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      1989 Annual Research Report

URL: 

Published: 1989-04-01   Modified: 2016-04-21  

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