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テルルの原子価変換を利用する新炭素ー炭素結合生成反応の開発

Research Project

Project/Area Number 01550651
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 有機工業化学
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

神戸 宣明  大阪大学, 工学部, 助教授 (60144432)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 園田 昇  大阪大学, 工学部, 教授 (20083983)
Project Period (FY) 1989
Project Status Completed (Fiscal Year 1989)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywordsジケトニルテルリウムジクロリド / 有機テルル化合物 / テルルの原子価変換 / 炭素ー炭素結合生成反応 / エノン類 / シクロプロパン類 / 1,4ージオキソー2ーエン類
Research Abstract

本研究はテルルの原子価交換を利用することにより、炭素ー炭素結合生成の新しい手法を開発することを目的として行った。特に、+4価の有機テルル化合物として、ケトンと四塩化テルルより容易に得られるジケトニルテルリウムジクロリドに着目し、その反応性を詳細に検討した。その結果、テルル上の2つのケトニル基を2ーオキソアルキリデン基として有機化合物に効率良く導入できることを見いだした。本反応原理に基づいて開発した新しい合成反応を次にまとめる。1.ジケトニルテルリウムジクロリドと2当量のLDA(リチウムジイソプロピルアミド)を反応させた後、アルデヒド類を加えたところビッテイヒ型反応が生起し、対応するエノンを高収率で与えた。本反応では、アルデヒドが選択的に反応し、ケトンは全く反応しない。また、得られるエノンは全てトランス体であった。2.ジケトニルテルリウムジクロリドとLDAを低温下反応させ、得られた反応溶液を室温まで昇温したところ、O価のテルルと共に1,2,3ーテトラアシル(またはテトラアロイル)シクロプロパンが高収率で得られた。本反応は、リチウムエノラ-トと四塩化テルルとの反応により、系中で調整したジケトニルテルリウムジクロリドを用いても良好に進行することから、シクロプロパン類の簡便な合成法となるものと期待される。3.ジケトニルテルリウムジクロリドと二級および三級アミンを室温下反応させたところ、シクロプロパン誘導体は全く得られず、2ーオキソアルキリデン基がカップリングした形の1,4ージオキソー2ーエン類が得られた。これらの反応は、合成化学的に有用であるばかりではなく、有機テルル化学においても貴重な知見となるものであり、本反応機構の解明と合成化学的利用のための研究が引続き必要と考えられる。

Report

(1 results)
  • 1989 Annual Research Report

Research Products

(1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 神戸宣明他: "Reaction of Diketonyltellurium Dichlorides." 準備中.

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      1989 Annual Research Report

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Published: 1989-03-31   Modified: 2016-04-21  

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