Project/Area Number |
01550654
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
有機工業化学
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
南 享 九州工業大学, 工学部, 教授 (10029134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 雅彦 九州工業大学, 工学部, 助教授 (30158117)
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Project Period (FY) |
1989 – 1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | ビニルベンゾピラン / 炭素縮環ベンゾピラン / ヘテロ縮環ベンゾピラン / ディ-ルス・アルダ-反応 / ビニルクマリン |
Research Abstract |
含酸素および含チッ素ヘテロ環化合物は自然界に広く存在し、生理活性作用などの興味ある性質を示す物が多い。従って本研究では有用な機能の発現が期待される多環式ヘテロ環化合物の新合成法の開発とその性状について研究を行った。 (1)新規高機能3-ビニルベゾピラン類の開発 我々は種々の0-ヒドロキシベンツアルデヒド類とα-ホスホノ-γ-ラクトン類との反応により、3-(β-ヒドロキシエチル)クマリン類の効率的合成法を開発した。ヒドロキシ基の保護、アルキルリチウムとの反応、酸処理、ブロム化により高収率で、2,2-ジアルキル置換-3-(β-ブロモエチル)ベンゾピラン類を得た。この(β-ブロモエチル)ベンゾピランを3級アミンで処理することにより、脱臭化水素を行い高収率で3-ビニルベンゾピラン類の生成することを見出した。 (2)3,4-縮環ベンゾピラン誘導体の新合成法の開発 3,3-ジメチル-3-(β-ブロモエチル)ベンゾピランを種々の親ジエン試薬と3級アミン存在下加熱することにより、一工程で3,4-炭素縮環ベンゾピランを良好な収率で得た。親ジエン試薬としてアクリル酸エステルを用いることにより、麻酔作用などの生理活性作用を有するテトラヒドロカンナビノ-ルカルボン酸エステルならびにその同族体を36〜83%収率で得た。ジエノフィルとしてアゾカルボン酸ジエステルを用いると、3,4-ヘテロ縮環ベンゾピラン誘導体が得られた。本合成法は3-ビニルベンゾピラン上の置換基の有無にかかわらず種々の親ジエン試薬とDiels-Alder反応を行い、3,4-炭素縮環ならびに3,4-ヘテロ縮環ベンゾピラン誘導体を与えた。合成したヒドロキシエチルクマリンの中には、比較的強い気管支拡張作用が認められた。ヒドロキシエチルベンゾピランの中には、強い抗血小板凝縮作用が得られた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)