Project/Area Number |
01570019
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
落合 英彦 昭和大学, 医学部, 講師 (40053954)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | バゾプレッシンニュ-ロン / カテコ-ルアミン性神経支配 / ペプチド性神経支配 / 電顕免疫組織化学 / PAP法 / 金コロイド法 / 凍結超薄切片 / ロ-ウィクリルK4M |
Research Abstract |
ラット視床下部室傍核のバゾプレッシン(VP)ニュ-ロンに対する種々のニュ-ロンの神経支配について、電顕免疫組織化学的手法を用いて追究した。始めに、包埋前PAP法と包埋後金コロイド法の組み合わせによる二重免疫染色法を用いて、カテコ-ルアミン(CA)の合成酵素であるド-パミン-β-水酸化酵素様陽性神経終末およびフェニルエタノ-ルアミンメチル基転移酵素様陽性神経終末の夫々が、VPの担体蛋白であるニュ-ロフィジンII(NPII)様陽性ニュ-ロンにシナプス様結合しているのを証明し、CAニュ-ロンのうちのアドレナリンまたはノルアドレナリンニュ-ロンによるVPニュ-ロンの神経支配を電顕免疫組織化学的に明らかにした。また、同様の方法を用いて、ニュ-ロペプチドY様陽性神経終末および心房性ナトリウム利尿ペプチド様陽性神経終末が夫々、NPII様陽性ニュ-ロンにシナプス様結合している事も明らかにした。ところで、包埋前PAP法と包埋後金コロイド法に用いられる試料は、加熱重合を必要とするエポキシ樹脂包埋試料であり、加熱による種々の抗原性の失活から、金コロイド法により検出できる抗原の種類は極めて少ない。そこで次に、低温重合が可能な樹脂であるロ-ウィクリルK4Mの包埋試料を用い、エポキシ樹脂による包埋試料で検出不可能な抗原の検出を試み、コリン性シナプス膜蛋白の一つであるシナプトフィジンが、下垂体後葉のVP性神経終末内微小胞に存在することを明らかにした。更に、抗原性の保持に関して最も優れていると思われる凍結超薄切片の金コロイド法への応用について検討し、種々の抗原の検出が可能であることを確認した。今後、ロ-ウィクリルK4Mの包埋の超薄切片および凍結超薄切片を用い、金コロイド法による多重電顕免疫染色法を応用して、個々のVPニュ-ロンに対する多種のニュ-ロンによる同時神経支配について追究していく。
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