Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1990: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
われわれは,既に補体の持続的活性化の原因となる2つのNephritic factor (NeFA:C3bBbに対するIgG自己抗体,NeFC:C4b2aに対するIgG自己抗体)の新しい測定法を開発し,MPGN I型患者の血中でNeFCが,MPGN II型でNeFAが高率に検出されることを見出だしている。本研究では,これらNeFC,NeFAに対する抗イディオタイプ抗体を作製して,MPGNにおけるこれらの関与を詳関に検討することを目的とした。NeFA,NeFCは,各々の腸性患者よりDEAEクロマトグラフィ-,HPLCを用いてIgGを分離し,EAC3bBb,EAC14b2aによるアフィニティ-クロマトグラフィ-で精製し,ペプシン処理にてF(ab')2として免疫原とした。得られた抗ヒトIgG抗体(マウスモノクロ-ナル,家兎ポリクロ-ナル)を正常ヒトIgGで吸収し,各々のNeFと特異的に反応する抗イディオタイプ抗体の分離,精製を試みているが,今のところ,充分な活性を持つ,抗イディオタイプ抗体は得られていない。抗イディオタイプ抗体の精製及び検定には大量のNeFA,NeFCを必要とするが,これまでは,NeFを患者血清より分離,精製して用いており,量的に非常に限られていた。そこで,大量のNeFを得る目的で,現在NeFA,NeFC陽性患者よりBリンパ球を分離して,EVウィルスで芽球化しNeFA,NeFC産生細胞を選択中である。今のところ各々を産生する数個のクロ-ンを得ており,大量のNeFA,NeFCが得られることが期待できる。それにより,抗イディオタイプ抗体を精製しMPGNにおけるこれらの関与を明らかにできると考えている。
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