Project/Area Number |
01570772
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | University of Shizuoka,Shizuoka College |
Principal Investigator |
原田 昇 静岡県立大学短期大学部, 教授 (50039872)
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Project Period (FY) |
1989 – 1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 膵癌 / 放射線照射 / ハムスタ-実験膵癌 / Microsphere / 膵癌局所療法 |
Research Abstract |
本研究は、悪性腫瘍の局所治療法として、局所内照射により治療効果の向上を目的として行った。当初、放射性物質としては、Yttrium 90(^<90>Y)を用いる予定であったが、実験段階では、より半減期が短く、取扱が容易な^<125>Iを用いて行うこととした。Microsphereの機材として、先ずファインセラミクスを検討したが、microsphere製作時に高熱で処理するため、ヨ-ド液の蒸発のためヨ-ド量の封じ込め量は原液の10%以下と効率が悪いことが判明した。膵がんの製作についてについては、継代培養膵がん細胞をハムスタ-に移植製作したが、同継代培養膵がん株はtumor genicityが低下しており、移植生着率が低く、実験膵癌作成が非効率的であることが判明したので、4週齢の雄性ハムスタ-にNーnit rosobis(2ーoxopropyl)amineにて実験膵癌を作成した。実験開始後6カ月で発生率は70%程度に確認され、組織学的には腺管癌であり、大きさも直径10mmに達し、この研究の目的に充分耐えうる実験膵癌であることが判明した。 今後の実験計画としては、先ず、microsphere機材として、リボゾ-ム、タンパク膜、合成樹脂の機材について、その放射線物質の封入密封性、機材の変性について検討し、次いで、放射線医用機材としての生体内でのこれら機材の安全性を実験膵癌に注入し検討を行う。最終的にmicrosphere機材として最も適切な機材を決定し、直径20μm程度のmicrosphereを作成し、その内部に放射性物質(^<125>I)の封入を試みる。さらにハムスタ-実験膵癌を作成し、^<125>I封入microsphereを膵癌局所及び腫瘍栄養血管より注入し、microsphereが注入部位に局在し売るためのmicrophereの大きさ(20μm程度を予測)、microphereの強度、副作用、膵機能に与える影響、及び抗腫瘍効果を検討す。臨床応用としては、Yttrium 90(^<90>Y)を用い試みる。
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