Project/Area Number |
01580143
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Okayama Prefectural Junior College |
Principal Investigator |
平田 敏彦 岡山県立短期大学, 体育科, 助教授 (10123689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 清志 岡山県立短期大学, 体育科, 講師
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 精神薄弱者 / 心拍数 / 酸素摂取量 / 持久性トレ-ニング / 運動処方 |
Research Abstract |
(研究目的)本研究は施設生活の中高年齢の精神薄弱者に9週間の持久性トレ-ニングを実施してその効果の可能性について、最大下作業テストから検討することと運動処方という観点から施設生活において実施可能な各種の運動の開発をすることが目的である。 (研究方法)被検者は精神薄弱者授産施設で生活をしている年齢27歳〜41歳の男子10名(A群5名:IQが40〜52の者,B群5名:IQが測定不能の者)と年齢34〜41歳の女子5名(C群:IQが43〜55の者)である。 全被検者に自転車エルゴメ-タ-によるトレ-ニングを9週間実施した。トレ-ニング強度は60〜70%HRmaxで週3回の1回15分間であった。トレ-ニング前後にモナ-ク社製の自転車エルゴメ-タ-での負荷漸増法による最大下作業テストを実施した。最大下作業中の心拍数、酸素摂取量を測定しトレ-ニング前後を比較した。さらに、トレ-ニング強度に相当する具体的運動例の開発をこころみた。 (研究結果)各被検者ともにトレ-ニング前後の最大下作業中の心拍数と酸素摂取量は作業強度の増加とともに直線的に増加する傾向がみられ、9週間のトレ-ニング後の同一作業に対する心拍数は、トレ-ニング前に比較して作業強度が増加しても低くなる傾向がみられた。また、最大下作業中の心拍数は酸素摂取量の増加にともなって直線的に増加する傾向がみられ両者の間に有意な正の高い相関関係がみられた。 トレ-ニング後の同一酸素摂取量での心拍数はトレ-ニング前に比較して低くなる傾向がほとんどの被検者にみられ、IQの程度に関係なく精神薄弱者の持久性トレ-ニング効果の可能性が示唆された。これらのことから日常作業が可能な施設生活の精神薄弱者を対象に安全性を考慮して運動強度が50〜70%HRmaxに相当する28種目の各種の運動例の開発をして、運動処方と運動カ-ドを作成した。
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