比較の手法によるイスラ-ムの都市性の総合的研究ー宗教意識と都市性ー
Project/Area Number |
01625022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | International University of Japan |
Principal Investigator |
黒田 壽郎 国際大学, 大学院国際関係学研究科, 教授 (90051309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 成文 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (50027588)
竹下 政孝 東海大学, 文学部, 助教授 (30163398)
霜垣 和雄 国際大学, 中東研究所, 研究員 (20216120)
沢井 義次 天理大学, 付属おやさと研究所, 講師 (30178826)
大塚 和夫 国立民族学博物館, 助手 (70142015)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 1989: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
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Keywords | イスラ-ムの都市性 / 宗教意識と都市性 / 共同体論 / 社会構成原理 / タウヒ-ド論 / ウンマ論 / シャリ-ア / 三極構造 |
Research Abstract |
前年度は、イスラ-ムの都市性、とりわけイスラ-ム的宗教意識と都市形成原理の相関関係を明らかにするため、タウヒ-ド、ウンマ、シャリ-アが構成する三極構造の本性と、それが帰結するイスラ-ム世界固有の社会形成原理について研究を行ってきた。この基礎研究の成果をふまえ、今年度は、共同体形成原理の法的側面から研究を進めた(第6回研究会)。またマスジドがイスラ-ムに固有の聖俗関係を保持しつつ、共同体形成に密接に関わっている点に着目し、キリスト教社会、仏教社会との比較研究も行った(第9回研究会)。 以上の基礎的、理論的研究ではそれなりの成果を上げ得たが、イスラ-ム的宗教意識と都市形成原理の相関関係は、現実のイスラ-ム都市に引き当ててその理論的妥当性を検証しなくてはならない。H班ではシリアのアッポを研究対象とし、対象研究の方法について討議、検討を重ね、またイスラ-ム社会と都市における異教徒の調和的共存とイスラ-ム共同体の形成原理に関する討議を行った。(第5、8回研究会) 第7回研究会では、上記とは異なる視点からイスラ-ム的ネットワ-クと都市、イスラ-ム経済と都市の問題などについて討議を行った。これらの問題も単独で存在するものではなく、上記三極構造と密接な関係をもつことが確認された。 具体的成果としては、第6回研究会報告書を出版、同時に都市性と深く関わるイスラ-ム経済活動の基本構造に触れたシャイバ-ニ-の『利得の書』を訳出、刊行した。他の研究会成果も発表予定である。また以上の研究に伴い、イスラ-ム共同体論、共同体形成論、都市形成論などの基礎的文献を収集するとともに、シリア,アレッポ関係の文献、地図などの収集にも務めた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)