白亜紀スーパークロン(超磁極期)における地球磁場強度の変更
Project/Area Number |
01F00032
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
固体地球物理学
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
綱川 秀夫 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KASTEROV Andrey 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 外国人特別研究員
KORSTEROV A.
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | スーパークロン / 地磁気強度 / テリエ法 / マイクロウェーブ / 低温磁気特性 |
Research Abstract |
白亜紀スーパークロンを含む中生代の岩石試料を用いて、古地磁気強度測定の信頼性を高めるため、(1)マイクロウェーブ励起によるテリエ法をジュラ紀玄武岩に対して適用し、また、(2)低温磁気特性により花崗岩磁化のキャリアを同定した。(1)について、ジュラ紀玄武岩に対しすでに従来のテリエ法が適用されている(Andrei et al.,1996)。しかし、試料中の擬似単磁区粒子(PSD)の物理的性質が室内加熱によって変質し、見かけ上大きな古地磁気強度を与えかねないことがわかっている(Andrei et al.,1999)。最近、マイクロウェーブ加熱(約12GHz)によって、磁性粒子のみを励起して、消磁・着磁をおこなえることが可能になっている(Hill et al.,2001)。本研究においてこの新方法によるテリエ法で古地磁気強度測定をしたところ、実験結果の合格率がかなり高くなり、効果的な測定法であることがわかった。ただし、従来のテリエ法でおこなっていたPTRM(部分熱残留磁化)テストを実施することができないという問題が残った。(2)について、1億年間前の白亜紀スーパークロン中期の阿武隈花崗岩の極低温磁気特性を測定した。花崗岩から長石と黒雲母を分離し、10Kまでの磁気特性を測定したところ、長石フラクションにはフェルベー変態点(Tv〜120K)が見られた。一方、黒雲母フラクションにはTvは見えなかった。このことと顕微鏡観察から、この花崗岩の磁化キャリアは斜長石中のマグネタイトであると同定した。特に、累帯構造コアにもマグネタイトが多くあること、斜長石は通常700℃以上で生成されることから、この花崗岩試料の磁化は初生的と結論した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)