GISとリモートセンシング技術を使用した地すべり地形のマッピングと評価の研究
Project/Area Number |
01F00065
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
自然災害科学
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山岸 宏光 新潟大学, 理学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AYALEW Lulseged 新潟大学, 理学部, 外国人特別研究員
AYALEW L. Y.
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | GIS / 地形解析 / 地質解析 / 地すべり / 国際研究者交流 / エチオピア / 青ナイル / 角田・弥彦 |
Research Abstract |
2001年9月20日から、2003年9月19日までの24ヶ月間、テーマ「GISとリモートセンシング技術を使用した地すべり地形のマッピングと評価の研究」で、アジスアベバ大学からLulseged Ayalew博士をポストドクターとして受け入れ、受け入れ研究者である山岸と実施してきた。 1)エチオピア青ナイル川流域のDEMを地形図から作成し、GISによる地形解析と地すべり地形解析を実施し,斜面形の垂直および水平断面を元に9つのタイプに分けて斜面災害の発生しやすさの区分を行った。その結果、平面的断面では平行すべりが、凹型断面では泥流や後退型円弧すべりが発生しやすいことがわかった。 2)角田・弥彦山地の写真判読によるリニアメント判読と地すべり地形判読を行ない、地すべり地形の面積、標高、基盤地質、崩土特性、運動タイプなどを種々の地形図、地質図、および現地調査から明らかにし、DEM(10mメッシュ数値地図)を基本に、これらを地理情報システム(GIS)を使用して、解析を行い、ゾーンとしての地すべり危険度判定図を作成した。まず、2万分の1空中写真の判読により、角田・弥彦山地には87個の地すべりを認定し、それをデジタイズしてGISに組み込み、ラスターデータ化して解析に使用した。認定された地すべり地の合計面積は5.82Km^2で全体の5.5%にあたる。そのうちの最小の地すべりは153m^2、最大のそれは1.21Km^2で弥彦山の南西部に位置する。また、崩壊地は37箇所認定されたが、その物質は岩石と土壌の混在相である。さらに、これらの山地の岩相、地層の傾斜、リニヤメント、標高、斜面傾斜、アスペクトなどの地形要素や合計617の水系要素を元に、4つに区分した斜面災害危険度マップを作成した。この山地全体では75%が災害はほとんど発生しないが、1.39%が災害発生の確率が最も高く、8.72%がついで高く、14.02%がやや低いという結果となった。 3)この研究の最後には、阿賀野川流域津川地域についても、GISやリモートセンシングを使用した地すべり危険度判定の総合的解析について実施した。 以上の研究成果は、以下の雑誌論文や図書にすでに発表および発表予定である。 以上が、実施状況と成果の概要であるが、研究の期間が短かったこともあり、十分なデータ収集がなかなかできない面があったが、当初の目標どおりの成果をあげることができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)