Project/Area Number |
01F00131
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Experimental pathology
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岡田 茂 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MOHAMAD Iqbal 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 外国人特別研究員
IQBAL M.
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 癌の化学予防 / 動物実験 / クルクミン / プロブコール / 鉄ニトリロ三酢酸モデル / 酸化ストレス / 過酸化反応 / NO |
Research Abstract |
癌の発生には環境因子と生活様式が重要な意義を持つ。このような観点から、癌の化学予防にはその様な作用を有する食餌が重要であろう。動物実験により化学予防に有効との判定が出たものに関してはその効果が期待できる。このような観点から、クルクミンとプロブコールの効果を活性酸素発癌モデル(鉄ニトリロ三酢酸モデル)を用いて研究をしている。鉄ニトリロ三酢酸(鉄-NTA)による腎発癌モデルは私たちが開発したものであるが、これまで多くの研究室で使用されている。 この研究ではクルクミンまたはプロブコールをあらかじめ食餌に混じて投与したマウスを用い、鉄-NTAを腹腔内に注射した。酸化ストレスに対する防護作用の研究では、クルクミンまたはプロブコール投与は鉄-NTAにより誘導される過酸化反応(TBARS,4ヒドロキシノネナールの生成、8ヒドロキシグアノシンDNA付加体の生成)を有意に抑えた。また、増殖抑制試験では、これらの前投与は脱カルボキシル酵素の上昇を抑えた。病理組織によってもそのことは裏付けられている。現在、クルクミンとプロブコールを用いた癌発生抑制効果については実験中である。 次の実験は、外来性のNO(一酸化窒素)発生に用いられるニトログリセリンを用いたものである。この実験においても、NOは腫瘍プロモーションを阻害することがわかった。NOと鉄との相互作用が関係するのかもしれない。 その他、メタロチオネインなどの作用も研究中である。
|