アントシアニン生合成における転写調節因子の生物学的多様性:ポストゲノム世代における二次代謝のモデル
Project/Area Number |
01F00145
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Bioorganic chemistry
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
斉藤 和季 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SPRINGOB Karin 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 外国人特別研究員
SPRINGOB K.
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | アントシアニン / シソ / Perilla frutescens / 転写制御因子 / bHLH遺伝子 / Myb様遺伝子 |
Research Abstract |
シソ(Perilla frutescens)には、アントシアニン含量の異なる成分変種、赤ジソと青ジソが存在する。これらの成分変種において、アントシアニン生合成系の構造遺伝子群は協調的な発現調節を受ける。これまでにシソから、制御因子をコードするbHLH遺伝子(Myc-rp)、Myb様遺伝子(Myb-p1)及びWD40遺伝子(Pfwd)が単離されたが、いずれも赤ジソと青ジソのアントシアニン生合成の違いを決定づけているという証拠は得られていない。そこで、赤ジソ特異的bHLH遺伝子F3G1およびMyb様遺伝子MybC05に関して、その機能解析を行った。F3G1の全塩基配列を決定し、予想アミノ酸配列に基づいて植物由来のbHLHタンパク質の推定アミノ酸配列と比較した。その結果、F3G1タンパク質の推定アミノ酸配列は、アントシアニン生合成遺伝子発現を直接活性化することが報告されているペチュニアAN1及びシロイヌナズナTT8の推定アミノ酸配列との間に最も高い相同性を示した。F3G1およびC05cDNAをプローブとしたノーザンブロット解析の結果、他のアントシアニン生合成遺伝子と同様に、両遺伝子ともは赤ジソ特異的に発現し、光照射によって発現誘導されることが示された。酵母のTwo-Hybrid Systemを用いた解析の結果、F3G1はMYC-RP及びPFWDとの間でタンパク質間相互作用することが明らかとなった。これらの結果から、赤ジソにおいてF3G1はMYC-RPやPFWDと相互作用して、アントシアニン生合成を活性化している可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
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