Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
高温度域での大ひずみ加工下で生じる微細粒組織の生成過程と生成機構を明らかにするため,粗大粒鋳造組織を有する強力アルミニウム合金7475に単軸圧縮と多軸多段階圧縮加工を施した.その際に現れる変形性特性と微視組織の生成過程との関係を調査し,次の諸結果を得た 1.多軸多段階の圧縮変形下では,一軸圧縮と比較して降伏変形直後の加工軟化がより大きく生じ,かつ高ひずみ域で生じる定常状態変形応力は小となった.多軸圧縮加工下の1回の加工量Δεを増加させると加工軟化量が大となり,したがって定状状態応力は小となった. 2.多軸圧縮加工下で生じる微細粒体積率は一軸圧縮の結果に比べて顕著な増加を示した.また,多軸加工下のΔεの増加に伴いより微細粒組織がより低ひずみ域で生じた.その体積率は高ひずみ域では同じ一つの飽和値に接近した.一軸圧縮下こう下では微細粒は粒界に沿ってのみ生じ,粒内では微細間隔の層状組織だけが生じた. 3.多軸圧縮加工下では変形帯が三次元空間中に種々の方向に生じ,それらが交差した.その結果,初期の粗大初期結晶粒を細かく分割するため微細粒組織が生成することから,微細粒生成は加工誘起による連続再結晶が働いて生じると結論された. 4.これより,多軸多段階加工法は微細粒組織の生成を促進させる最も有利な大ひずみ加工法の一つであると結論された.
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