イネ-マメ科作付体系における窒素利用効率に関する研究
Project/Area Number |
01F00305
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
作物学
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
天野 高久 京都大学, 農学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RAHMAN Motior 京都大学, 農学研究科, 外国人特別研究員
RAHMAN M. D. Motior 京都大学, 農学研究科, 外国人特別研究員
RAHMAN M. M.
|
Project Period (FY) |
2001 – 2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 窒素利用効率 / 生物的窒素固定 / 収量 / ソラマメ-イネ体系 / 水田二毛作 / Agronomic efficiency / 水田2毛作 |
Research Abstract |
京都大学大学院農学研究科附属農場(高槻市)の水田二毛作長期試験圃場においてマメ科作物を組み入れた水田二毛作の窒素の動態を研究した。2001〜2002年の冬作では、メインプロット(4区)における冬作物の収量調査およびマメ科作物のすき込み処理を行った。2002年の稲作では、それぞれのメインプロットにマイクロプロット(3反復)を設け、^<15>N標識硫安をレベル施用(0,40,80,120kg ha^<-1>)してイネ-マメ科作付体系における収量ならびに窒素の利用効率を調査した。2002〜2003年の冬作では、^<15>N標識硫安を施用し、大麦をレファレンスクロップとしてマメ科作物の生物的窒素固定、肥料由来の窒素量をそれぞれ推定するとともにマメ科作物をすき込み処理した。2003年の稲作ではマメ科作物の生物的窒素固定由来の窒素がイネの収量にどの程度貢献するかを検討した。以上の実験結果を要約すると次のとおりである。 イネ-ソラマメ、イネ-ヘアリベッチではha当たり131〜352kgの窒素を吸収して3350〜10820kgの乾物生産を示した。吸収窒素の41〜78%が生物的窒素固定によるものであった。それらのマメ科作物のすき込みはイネの収量を低下させることなく施肥窒素の利用効率を高めた。施肥窒素の回収率はイネ-ソラマメでとくに高かった。イネ-ソラマメではha当たり80kg、イネ-ヘアリベッチでは40kgの窒素がマメ科作物のすき込みによって供給されており、稲作における窒素の必要量を基本的にまかなえる量であることを明らかにした。化学肥料による施肥量はマメ科作物からの供給量にあわせて調整されるべきであると結論した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(5 results)