酸化ストレス応答におけるNrf2-Keap1制御系の役割
Project/Area Number |
01F00325
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
山本 雅之 筑波大学, 基礎医学系, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TANIA O'CONNOR 筑波大学, 基礎医学系, 外国人特別研究員
O'CONNOR T.-.
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | Nrf2 / ARE / 酸化ストレス / テトラサイクリン / Keap1 / 解毒化酵素 / グルタチオントランスフェラーゼ |
Research Abstract |
1)生体における誘導的なNrf2過剰発現系の開発およびその解析 Nrf2を生体において誘導発現するために,テトラサイクリン誘導系を用いた.目的のため,ニワトリのベータアクチン遺伝子制御領域をTetracyclin Regulatorに連結した発現ベクター(Tet Reg)およびTetracyclin Responsive Element(TRE)にNnf2を連結した発現ベクター(Tet Res)を作製した.Nrf2が誘導される部位は、Tet-Regの発現に依存するが、ベータアクチンは組織普遍的に発現するため、誘導も組織普遍的である。常法に従いトランスジェニックマウスを作製し,それぞれ13および8ラインのトランスジェニックマウスを得た.これらのマウスの交配により、2つのトランスジーンを持つダブルトランスジェニックマウスを作製した。得られたダブルトランスジェニックマウスにテトラサイクリンを投与してNrf2の発現を解析すると、Nrf2の発現はテトラサイクリンに応答して、組織普遍的に上昇した.これらのマウスは、今後Nrf2の生体におけるドメイン解析において、有用であると期待される。 2)生体における抗酸化剤応答配列を介した転写制御の解析 生体における抗酸化剤応答配列を介した転写制御の動的状態を詳細に解析するために、生体におけるルシフェラーゼ遺伝子の発現をリアルタイムでイメージングすることの可能なXenogenのシステムを用いて解析した。目的のため、NQO1遺伝子の抗酸化応答配列4コピーをルシフェラーゼ遺伝子の上流域に連結したDNAを作製し、さらに常法によりトランスジェニックマウスを作製した。作製したトランスジェニックマウスに、BHAまたはD3TといつたNrf2活性化物質を投与すると、期待どおり、ルシフェラーゼ遺伝子の発現が肝臓において上昇することが観察された。今後、抗酸化剤応答配列を介した転写制御の生体における動的変化の状態およびNrf2の遺伝子発現における役割などを、本システムを用いて解析していく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)