Project/Area Number |
01F00521
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
本庶 佑 京都大学, 医学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 鍵 京都大学, 医学研究科, 研究員(COE)
WANG J.
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 免疫抑制受容体 / 自己免疫疾患 / 糖尿病 / 拡張型心筋症 / 分子生物学 / 免疫学 |
Research Abstract |
PD-1は活性化したT、B、及びミエロイド系細胞に発現する膜蛋白質であり、抗原受容体刺激を抑制することにより免疫反応を負に制御している。PD-1欠損マウスは自己寛容の破綻を来たし、マウスの遺伝子背景により異なる種類の自己免疫疾患を発症する。我々はこれまでに、BALB/c遺伝子背景においてPD-1欠損マウスが、高力価の心臓特異的自己抗体を産生し、拡張型心筋症を発症することを報告してきた。今年度は、拡張型心筋症を発症したPD-1欠損マウスが産生する心臓特異的抗体の抗原が心筋型トロポニンIである事を同定した。また、抗心筋型トロポニンI抗体を作成して野生型マウスに投与することにより、拡張型心筋症を惹起できることを解明した。これにより、拡張型心筋症が、心臓抗原に対する自己抗体のみによって発症しうる事が明らかとなった。 また、C57BL/6系統のPD-1欠損マウスをI型糖尿病自然発症モデルマウス・NODマウスに戻し交配し、NOD-PD-1欠損マウスを作成した。NODマウスが20週齢で約50%しか糖尿病を発症しないのに対し、NOD-PD-1欠損マウスは全てが10週齢までに糖尿病を発症した。糖尿病を発症したマウスでは、自己免疫性の炎症が膵臓ランゲルハンス島特異的に認められ、他の臓器ではほとんど認められなかった。従って、PD-1欠損により、マウス固有の自己免疫感受性が特異的に増強されたと考えられた。これにより、PD-1の作用を強める事により自己免疫疾患を制御できる可能性が示された。
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Report
(1 results)
Research Products
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