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複雑系としての経済社会現象の非線形モデル

Research Project

Project/Area Number 01F00775
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section外国
Research Field 物性一般(含基礎論)
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

金子 邦彦  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) PONZI Adamo P.  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 外国人特別研究員
PONZI A. P.  
Project Period (FY) 2001 – 2003
Project Status Completed (Fiscal Year 2002)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Keywords力学系 / 相互作用 / 経済物理 / フォンノイマン-モデル / 多様性 / 触媒反応ネットワーク / 分化 / 貨幣
Research Abstract

経済社会現象では戦略を持った多くのエージェントが互いに相互作用しながら進化していく。具体的には、フォンノイマンによる経済モデルを参考にして、まず多様な生産過程を持つエージェントのモデルを構成した。これは、多様な商品生産過程を相互触媒化学反応系のアナロジーとしてとらえ、経済システムを互いに触媒しあいながら生産されていく多様な商品生産ネットワークとしたモデルである。価格を通してプロセスが選択される点がこれまでの反応ネットワークモデルとは異なる。さまざまなネットワークをとり、また、商品数とプロセスの数を変えて、このモデルのシミュレーションを進めた。
その結果、まず、さまざまなサイクルを持つ複雑なダイナミクスを示し、しかし長期的に安定している経済システムが存在することを発見した。このダイナミクスには、非線形振動とエージェントの選択のスイッチ(その時点での価格の安いプロセスの選択)が重要であることを見出した。スイッチを通して非常に長さの違う時間スケールの振動があらわれる点は力学系としても新しく、一方で経済における様々なサイクルの出現の基礎的メカニズムとなる可能性がある。また、ネットワークの結合度に応じて、上に述べた、多様なプロセスが共存した安定した状態と、一部のプロセスに特化し不安定化するケースの2状態に分離されることも明らかにした。その機構を検討中である。
結果はすでにいくつかの国際会議などで発表、レポートを出版、詳しい論文は現在準備中である。

Report

(1 results)
  • 2002 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] A.Ponzi, A.Yasutomi, K.Kaneko: "A Non-Linear Model of Economic Production Processes"Physica A. (in press). (2003)

    • Related Report
      2002 Annual Research Report

URL: 

Published: 2001-04-01   Modified: 2024-03-26  

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