置換クエン酸構造の不斉構築法の開発と医薬開発リード天然物トラキスピン酸の全合成
Project/Area Number |
01J00297
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
大井 秀訓 長崎大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 置換クエン酸 / トラキスピン酸 / ヘパラナーゼ阻害活性 / 不斉合成 / スクワレン合成酵素阻害 / Ras-ファルネシル転位酵素阻害 |
Research Abstract |
前年度において、トラキスピン酸の相対配置が(3S^*,4S^*,6S^*)と決定できたので、この合成法に基づき、今年度は、絶対配置の決定とキラルクエン酸単位の短工程不斉合成法の開発を行った。まず、絶対配置を決定するため香月-Sharpless不斉エポキシ化に基づく4級不斉中心の構築とアリル単位の位置選択的な導入を行った。その結果、前年度報告したクエン酸単位を含むトラキスピン酸合成鍵中間体の不斉合成に成功した。今後、この合成中間体からトラキスピン酸を合成し絶対配置を決定する予定である。それと平行して、Evansらのキラルpybox-Cu(II)および、キラルbox-Cu(II)をプロモーターとする不斉向山アルドール反応について種々検討を行った。その結果、望む全ての置換基を有したものについての反応は、いずれも進行しなかった。しかし、キラルbox-Cu(II)を用いる反応で、α-ケトエスチルとシリルケテンチオアセタールとの反応を行ったところグラムスケールで高収率(>80%)かつエナンチオ選択的に4級不斉中心を構築することに成功した。また、別のルートとして当研究室で開発した触媒的不斉Baylis-Hillman反応のγ-アルコキシ-α-ケトブタン酸エステルに対するアクリラートの付加および添加剤の検討を行った。その結果、添加剤として銅トリフラートを用いた条件で、低収率(8%)ながら、エナンチオ選択的(66%ee)に得ることに成功した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)