マウスの液胞型H^+-ATPaseのaサブユニットの多様性と機能解析
Project/Area Number |
01J00446
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Functional biochemistry
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
豊村 隆男 大阪大学, 産業科学研究所, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | V-ATPase / oc / インシュリン / 分泌 / イソフォーム / 破骨細胞 / リソソーム / 細胞内局在 |
Research Abstract |
これまでに、マウスにおいてV-ATPaseのaサブユニットには四種のイソフォーム(a1,a2,a3,a4)を同定した。これらの内、a3イソフォームは、破骨細胞・線維芽細胞(NIH3T3等)といった細胞では、マーカー蛋白との免疫蛍光二重染色の結果より、後期エンドソーム・リソソームに局在している事がわかっている。しかし、膵臓のβ細胞由来の培養細胞では、後期エンドソーム・リソソームではなく、インシュリンを含有する分泌小胞上に局在していた。インシュリンの合成には酸性環境が必須であることが知られており、a3イソフォームを持つV-ATPaseはインシュリンの生合成に関与していると考えた。 a3イソフォームの自然突然変異であるoc/ocマウスを用いて、インシュリン合成に異常が認められるか検討した。ウェスタンブロット法により、変異マウスの膵臓中のインシュリンは、活性型にプロセッシングされてる事を確認した。また、脂肪細胞において、培地中のインシュリンに応答して局在の変化するグルコーストランスポータを指標に、血清中のインシュリンが活性を持つか調べたところ、変異型の血清では、局在変化が見られなかった。次に、血中のインシュリン分泌量に変化があるかELISA法による定量を行った。自然摂食条件およびグルコースを経口投与した場合において、変異型では野生型に比べて著しく血中インシュリン濃度が減少していた。これは、a3イソフォームを持つV-ATPaseが、血中へのインシュリン分泌に関与することを示している(投稿準備中)。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)