後脳セグメント・ホモログニューロン群の機能分化と機能結合
Project/Area Number |
01J00777
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
神経・脳内生理学
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中山 寿子 大阪大学, 基礎工学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | マウスナー細胞 / 相同ニューロン / 網様体脊髄路 / 後脳 / 逃避運動 / 反回性抑制 / デンドロトキシン |
Research Abstract |
発生期後脳に現れる分節構造が,そこに発生するニューロンの性質と機能回路を如何に規定するのかを,成魚においても分節状に配列する硬骨魚網様体脊髄路(RS)ニューロンを用いて調べてきた.特に,第4分節には魚の逃避反射をトリガーするマウスナー(M)細胞と第5-6分節にあるM細胞の相同ニューロン(MiD2cm, MiD3cm)に注目し,電気生理学的手法と形態学的手法を用いて相同ニューロン間の機能分化および機能結合の様式を解析してきた.相同ニューロンは,(1)側方樹状突起と腹側樹状突起を有し,(2)聴神経から短潜時の興奮性入力を受けるという共通性が見出された.また,(3)M細胞からMiD2cm, MiD3cmへ一方向性の抑制性結合が存在した.さらに,(3)脱分極に対してM細胞は刺激開始時に単発発火するのみであるが,MiD2cmとMiD3cmは持続的な連続発火を示すという出力様式の相違点も明らかになった.以上の結果から後脳に存在する相同ニューロンが分節間で機能分化し、方向性を持って統合されていることが分かった.本年度は,(3)の知見に関連してM細胞の特殊な発火様式を生む機構を調べた.M細胞はグリシン作動性反回性抑制とデンドロトキシン感受性電位依存性カリウムチャネルという,抑制回路と内在的な膜の性質という2つの要素により連続発火が抑えられていることが分かった.これらの結果は,第25回神経科学大会にて発表し,また研究成果をまとめた論文を投稿するに至った.
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)