Project/Area Number |
01J00882
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
坂根 直樹 大阪大学, 大学院・薬学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 血球系幹細胞 / 胎児肝臓 / 発生 / 分化 / モノクローナル抗体 / CD13 / ペプチダーゼ / 相互作用 |
Research Abstract |
ここまで、血球系細胞の支持基盤としての胎児肝臓の微小環境を制御する分子として特に接着分子に注目して検討を行ってきた。しかし、これらの接着分子以外にも胎児肝臓中での造血を支配する分子は存在するのではないかと考えて、胎児肝臓ストローマ細胞を特異的に認識するような新規のモノクローナル抗体を作成し、それらの抗体をストローマ細胞と血球系細胞の共培養系に添加し、血球系細胞の維持に影響を及ぼすような新規の抗体の探索を行った。その結果作成した抗体の一種であるNdk-10が胎児肝臓ストローマ細胞による血球系細胞の維持を顕著に阻害するこことが分かった。そこでこのNdk-10の認識分子の同定を行ったところ、マウスのAminopeptidase N/CD13分子であることが判明した。CD13分子は膜結合型のpeptidaseの一種でホルモンやサイトカインまたは細胞外マトリックス成分等の様々な分子を切断することでその活性を制御していることが知られている。そこでNdk-10抗体による血球系細胞の維持の阻害作用が、CD13分子のpeptidase活性に依存しているかを確認した結果、Ndk-10は胎児肝臓ストローマ細胞の細胞表面上のCD13分子のpeptidase活性を阻害すること、さらにはCD13分子の阻害剤を共培養に添加することで、抗体を添加した場合と同様のを示すことが確認された。以上の結果は胎児肝臓細胞上のCD13分子は自身のpeptidase活性に依存した形で血球系細胞の維持に関与していることを示す結果である。
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