中枢ヒスタミン神経系を中心としたレプチンによる摂食抑制機構の解明
Project/Area Number |
01J00910
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Neurochemistry/Neuropharmacology
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石塚 智子 (森本 智子) 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | ヒスタミン神経系 / 味覚 / 摂食行動 / マイクロダイアリシス / モダフィニル / 睡眠・覚醒 |
Research Abstract |
味覚末梢神経である鼓索神経を味覚によって刺激したときのヒスタミン遊離について,麻酔下のマイクロダイアリシス法を用いて検討した.その結果,視床下部のヒスタミンは味質特異的というよりはむしろ鼓索神経の電気生理学的な興奮に比例して遊離されることを見いだし,研究成果をBrain Research誌(vol.964,51-55)に発表した.また無麻酔・非拘束のラットを用いたマイクロダイアリシス法によって摂食行動中にはヒスタミン遊離が上昇することも確認し,研究成果については現在投稿準備中である.これらの研究により,ヒスタミン神経系は摂食・味覚の両者の情報伝達を担っており,脳内においてこれらの情報を統合し行動へと反映させている可能性が示された. また,摂食を増加させるとともに覚醒を促すペプチドであるオレキシン投与によりヒスタミン遊離が上昇するという前年度の成果(Neuroscience Letters誌,323,89-92)を踏まえ,ナルコレプシー治療薬であるモダフィニルがヒスタミン遊離に及ぼす影響について検討した.その結果,モダフィニル腹腔内・脳室内投与によって視床下部のヒスタミン遊離は上昇するが,ヒスタミン神経の細胞体にモダフィニルを直接投与してもヒスタミン遊離には影響がないことを示し,成果をNeuroscience Letters誌に発表した(vol.339,143-146). これら一連の研究により,ヒスタミン神経系は摂食及び睡眠覚醒といった生理機能の調節の一部を担っていることが明らかとなった.
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)