Project/Area Number |
01J01575
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山本 一郎 名古屋大学, 生命農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ニワトリ / cDNA / クローニング / 性決定・性分化 / 生殖腺 / Dmrt-1 |
Research Abstract |
鳥類は哺乳類と異なり、ZZ性染色体を有する個体は雄に、ZW性染色体を有する個体は雌へと遺伝的に性が決定すると考えられている。しかし、性の決定にZ性染色体を2本有することが重要なのか、またはW性染色体を有することが重要なのかは未だ明らかにされていない。最新情報によれば、Dmrt-1(doublesex and mab3 related transcription factor-1)遺伝子が高等生物においても保存され、かつ性決定に重要とされている。特に鳥類ではDmrt-1遺伝子がZ性染色体上に位置しており、哺乳類とは異なる性決定機構が考えられる。申請者はこのDmrt-1遺伝子の発現を調節すると思われるTransformer-2(Tra2)遺伝子のcDNAクローニングを行うこととした。 ニワトリ胚生殖腺から作成したcDNAライブラリーとヒトで既に報告されているTra2の塩基配列をもと作成したプライマーを用いてPCRを行ったところ、非常に高い相同性を持つDNA断片が増幅された。この塩基配列を決定し、それぞれ5'、3'RACE法を用いてニワトリTra2 cDNAの全塩基配列を決定することに成功した。その結果全長1334bpの塩基配列のうち、蛋白質をコードしていると思われる289アミノ酸残基はヒト、マウス、ラットといった哺乳類と非常に高い相同性(95%以上)を示していた。これまでのところTra2遺伝子のcDNAクローニングの情報は下等動物のショウジョウバエ、高等動物では哺乳類だけであり、その他の種においては申請者らの鳥類ニワトリTra2の報告が初めてである。また以上のような研究成果について申請者らは第14回国際比較内分泌学会(ソレント・イタリア・2001年4月)、48th NIBB Conference : Molecular Mechanisms of Sex differentiation(日本・岡崎・2002年10月)にて発表を行った。加えて上記研究内容をBBA誌、Poultry Science誌に投稿、受理された。
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