Project/Area Number |
01J01655
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
居波 賢二 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | レプトン / CP対称性 / 電気双極子モーメント |
Research Abstract |
タウレプトン反応でのT/CP対称性の破れを示すパラメータである電気双極子モーメントの測定を、Bファクトリー実験(KEKB/Belle)にて採取されたデータを用いて行った。電気双極子モーメントはタウ粒子崩壊過程の角度分布を測定することで求められる。本研究では、測定量から電気双極子モーメントに変換するパラメータに起因する系統誤差を抑えるために、シミュレーションデータを用いて正しく評価した。このためには大量のシミュレーションデータを多種類生成・保存する必要があり、そのための計算機・ストレージシステムを構築した。シミュレーションにおける実データの再現性が解析の系統誤差を生むため、パラメータの調整等を行いシミュレーションデータの再現性の向上を図った。本研究の解析手法とシミュレーションの再現性により、ARGUS実験で得られている系統誤差に比べ1/10とすることができた。 シミュレーションデータによって得られたパラメータを用い、実データの解析を行った。その結果、電気双極子モーメントの上下限値を -2.2<Re(d_τ)<4.5(10^<-17>)ecm,(SU) -2.5<Im(d_τ)<0.8(10^<-17>)ecm (SU) と求めた。Bファクトリー実験で得られたデータ量と解析による系統誤差の向上により、すでに発表されている測定にくらべ約10倍の感度で測定できたこととなる。 本研究の成果は雑誌の投稿論文や国際会議の寄稿論文として、また日本物理学会にて発表をした。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)