高温超伝導電力機器における液体窒素/固体複合系の絶縁性能に関する研究
Project/Area Number |
01J01768
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
電力工学・電気機器工学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
枦山 盛幸 名古屋大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 高温超伝導ケーブル / 液体窒素 / 部分放電開始特性 / 体積効果 / 積層テープ間 |
Research Abstract |
高温超伝導ケーブルの絶縁構成として,液体窒素/積層テープ複合絶縁系が有力視されている.ここで,高温超伝導ケーブルにおける絶縁上の弱点として,バットギャップおよび積層テープ間に存在する一般積層部の2種類が考えられる.このような絶縁上の弱点が存在することにより,高温超伝導ケーブルの絶縁耐力が低下することが懸念される.したがって,液体窒素/積層テープ複合絶縁系における部分放電開始特性の把握が必要不可欠である.さらに,試験電圧の設定や余寿命推定に重要な部分放電開始のV-t特性に至っては,全く行われていないのが現状である. そこで,高温超伝導ケーブルを想定した液体窒素/積層テープ複合絶縁系を用いて,バットギャップと積層テープ間の電界分布を考慮した統計的電界体積(SSLV : Statistical Stressed Liquid Volume)を導入し,SSLVを用いて部分放電開始電界の体積効果について検討した.その結果,様々なバットギャップ条件下において部分放電開始電界がSSLVを用いて統一的に評価でき,部分放電開始電界がSSLVの-1/2.5乗に比例して減少することを示した. さらに,様々なバットギャップ条件における部分放電開始のV-t特性の測定を行い,絶縁破壊時におけるV-t特性の寿命指数(n値)の比較を行った.その結果,部分放電開始時の方がn値が大きいことを明らかにした.これは,部分放電開始においては液体窒素中で放電が発生するのに対し,絶縁破壊時においては気泡中で発生するため部分放電開始時の方がn値が大きくなるためと考えられる.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)