Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
映像に人が関わる現象全般を対象として,理解および生成・創造の認知モデル・計算的モデルの構成を方法論に,映像の修辞の認知科学的および人口知能的研究を様々な観点から推進した.具体的には,以下の三つについて研究を行った. 第一に,既成の映像の修辞(映像の送り手のある目的に基づく映像技法の組み合わせ)自体の分析によって,映像分析の枠組みを作成し,この枠組みを用いて,広告・音楽ビデオ・映画・ビデオアート作品について修辞の分析を行つた.特に,ショット間の共通性と差異および,ショット内の要素間の関係の非合理性に注目した分析を行った. 第二に,上記の結果をふまえ,コンピュータによって映像の修辞を自動構成するシステムを作成した.これは,連続するショット間の要素に共通性を持たせるか否か,また,ショット内の要素の関係に非合理性を持たせるか否かに基づき,自動構成を行うシステムである.また,物語文法とその要素の欠損に対する戦略を用いることで,物語内容を利相しつつも物語の表象のみを目的としない映像の修辞の構成も可能である.また,このシステムに村応した映像のショットのデータベースも,部分的に構築した. 第三に,新たにコンピュータによって構成された映像の修辞を題材に心理学的実験を複数行い,そこで得られたデータに基づき,映像の修辞の効果に関する分析をし,映像認知プロセスの詳細を明らかにした.特には,ノンストーリーの映像の修辞による認知的効果を明らかにした.
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