動画像圧縮における動き推定の低消費電力化に関する研究
Project/Area Number |
01J02334
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
高木 亜有子 東京都立大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 動画像符号化 / JPEG2000 / フレーム間合成 / ロスレス符号化 / 時間相関 |
Research Abstract |
動画像は高い時間相関性を持ち、動画像符号化では符号化効率を高めるために、一般に動き推定を行いその時間相関を利用する。しかし、時間相関の利用は符号化効率を向上させる反面、動き推定に要する演算量が膨大なために符号化の処理負担を増大させてしまう。昨年にひきつづき、今年度も動き推定を用いない動画像符号化に関する研究を行った。動き推定を使用しないことで、動画像符号化に要する電力を低減することが可能となる。 画像符号化には時間相関を使用しないフレーム内符号化と呼ばれる方式がある。各時刻の画像を独立に符号化するために、この方式は動き推定を必要とせず、符号化の処理負担が軽い。しかし、時間相関を利用しないため、符号化効率は一般に低い。本研究では、複数の時間の画像を合成し、時間相関を空間相関に置き換えて符号化効率を向上させることで、動き推定を使用せず時間相関を利用する符号化法を考察した.この研究によって、単純なフレーム内符号化に比べ符号化効率が高く,動き推定に基づく方式に比べ演算量の少ない動画像符号化が可能となる。また、符号化の際にフレーム内符号化として研究された多くの可逆符号化方式を適用可能であるため、特に動画像の可逆符号化において有効な方法であると考えている。 提案法は、時間相関の高い動画像に対して有効であることが確認された。また、使用するフレーム数や合成手法に関する自由度に関する考察を行った。提案法の有効性は合成されたフレームの相関係数と関連があり、相関係数が高いほど符号化効率が向上する。したがって、相関係数を直接計算することで、使用する動画像の性質に応じて有効な合成手法、フレーム数を選択することが可能となる。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)