多文化共生のための新しい政治秩序原理に関する理論的実証的研究
Project/Area Number |
01J02458
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Politics
|
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
浪岡 新太郎 立教大学, 法学部, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | フランス / 共和制 / イスラーム / ムスリム / 市民権 / リヨン / 移民 / マグレブ / マルセイユ |
Research Abstract |
本年度は、フランスにおけるマグレブ系移民新世代イスラーム結社の全国規模での調査を行い、これまでリヨン中心に行ってきたフィールド・ワークの修了を目指した。具体的には、リヨンのムスリム若者連合、およびリヨン大都市圏ムスリム結社連合の行政委員会メンバーの全てとインタビューを終えた。このインタビューを通じて、一般的にメディアなどで、「原理主義」、「反統合」と表象される結社連合の活動を明らかにし、さらに、その活動を支える多様な活動家の考える多義的な市民性、統合概念を明らかにした。さらに、フランス・ムスリム結社連合を構成する、北部ムスリム連合(リール)、パリ・ムスリム連合(パリ)、南部ムスリム連合(モンペリエ)の各組織代表者とのインタビュー、彼らからの資料収集を通じて、ネット・ワークとして構成されているために全体像が把握しにくいフランス・ムスリム連合の構成・機能を明らかにした。リヨンのムスリム若者連合については、「新しい市民権」との観点から論文を日本平和学会三〇周年記念『平和学シリーズ』第三巻に発表した。 フィールド・ワークで得られた成果は、特に、国籍から切り離された市民権概念としての「新しい市民権」の観点から解釈され、しばしば市民概念と対立されると表象されるムスリム・アイデンティティが、市民成立に大きな役割を果たしていることが明らかにされた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)