Project/Area Number |
01J02845
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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Research Institution | Kyoto University |
Research Fellow |
横野 貴志 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 弦理論 / D-brane / タキオン / インフレーション / non BPS brane / D-braneと反D-brane / 暗黒物質 / タキオンマター / ホーキング温度 |
Research Abstract |
近年、弦理論で記述されるD-braneが我々の宇宙であるとみなせることが分かってきた。特に最近の成果として、不安定なD-brane上のタキオンの凝縮をインフラトンと解釈して、宇宙のインフレーションを記述できることがわかって来ている。 そこで本研究では、D-braneを弦理論の真空の解として扱うことにより、弦理論の特徴である10次元時空の構造の振る舞いを調べた。D-braneの解にタキオンの真空期待値に相当するパラメーターを取り入れることにより、パラメーターを変化させて遠い将来の宇宙の状態についての示唆を得るのが目標である。 現在にまでに分かっていることは、stringの効果を無視した場合、時空に非常に不安定な特異点が現れることである。この特異点は、準量子化すれば(10次元中の)ホーキング輻射によって蒸発してしまうか、いわゆる「検閲官仮説」によってそもそも出現が禁止されているものである。 従って、stringの効果をフルに取り入れた場合どうなるのか、というのが現在の疑問である。これに対してはBSFTと呼ばれる弦の場の理論が有効であると考えられるが、これを厳密に解くのは非常に困難である。それに似た2次元の可解モデルを用いるとタキオンが凝縮した厳密解が得られる。よって、これを10次元に拡張することができれば、上記の疑問に答えることができると思われる。非常に安直に言えば、この理論は無限個のnon-BPS braneの有効理論として考えることができるので、その定式化が次の課題である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)