Project/Area Number |
01J03245
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今西 健介 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | X線天文学 / 原始星 / 星形成領域 / 褐色矮星 / フレア / コロナ / 高温プラズマ / 磁気再結合 |
Research Abstract |
本年度は米国Chandra衛星によるへびつかい座分子雲の観測を中心に、前主系列星のX線放射について系統的に調べ、以下のような成果を挙げた。 二度の長時間観測のデータから計195個のX線天体を検出した。それぞれについて、座標、時間変動、スペクトルパラメータなど基本的な情報を導出し、カタログとしてまとめた。また近赤外天体との対応も調べ、全てを進化段階に沿ったクラスに分類した。 計71個のX線フレア現象を検出した。この過去に例を見ない膨大なサンプルを用い系統的に調べた結果、1.若い天体(原始星)でフレアのプラズマ温度が高い、2.フレアの立ち上がり時間と減衰時間に正の相関、プラズマ温度と立ち上がり時間に負の相関、というような傾向を初めて発見した。これを太陽のX線観測や理論、シミュレーションと比較し、若い天体で磁場が強いという事で良く説明されることを見出した。 これらの結果を博士論文としてまとめ、同時にPublications of the Astronomical Society of Japan誌にも投稿した。また、この数年の原始星からのX線についての解説記事を日本物理学会誌に投稿した。 その他、1.大質量星形成領域MonR2のChandraによる観測の系統的解析 2.へびつかい座分子雲内の中質量前主系列星(S1)のX線詳細解析 3.星と降着円盤を結ぶ磁気ループで起こるフレアの磁気流体シミュレーション また、本研究とは直接に関係しないが、4.小マゼラン雲X線天体の系統的解析 について共同研究を行い、共著としていずれもPublications of the Astronomical Society of Japan誌に投稿した(4については既に掲載済み)。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)