シロイヌナズナとその近縁種を用いたPgiC遺伝子座のDNA変異の解析
Project/Area Number |
01J03406
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
遺伝
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Research Institution | National Institute of Genetics (2002) Kyoto University (2001) |
Principal Investigator |
河邊 昭 国立遺伝学研究所, 集団遺伝研究系, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | シロイヌナズナ / PgiC / ハクサンハタザオ / 種内変異 / 分子集団遺伝学 |
Research Abstract |
本年度はシロイヌナズナにおけるDNA変異の2型の成立・維持機構の解明を目的としてシロイヌナズナでこれまでにDNA多型が調査された遺伝子座の変異のパターンを2型という観点から解析をした。その結果次の事が明らかになった。 1、シロイヌナズナのDNA変異の量は領域内における2型を示す配列間の違いに比例している。 2、2型以外のアミノ酸を変えない変異は異なる領域の変異量が遺伝子座ごとに相関を示し、周辺領域の突然変異率の違いや組み換え率の違いが影響を与えていると示唆される。 3、シロイヌナズナのDNA変異の2型は変異のパターンにも大きな影響を与え、2型を示さない変異のみを解析することによってシロイヌナズナの最近の種の歴史がより詳細に解析出来る可能性が有る。 4、2型を示す系統間の違いを調査した所、全領域では様々な量の違いが存在するが局所的に見るとどの遺伝子座でもほぼ同じ値を示し、2型が過去に一度起こった隔離によるものだと推測されたる。 また本年度は新たにキイロショウジョウバエを材料として味覚嗅覚受容体遺伝子座におけるDNA多型を調査した。結果、これまでに他の遺伝子座で報告されているように組み換え率の違いが変異量に大きな影響を与えていることが確認された。その他にも変異量の多少を決定する要因として蛋白質の保存性の高さと遺伝子群のコピー数が大きな影響を持つことが明らかになった。今回調査した遺伝子座の内約5%の遺伝子座が不活性型の対立遺伝子を持っていることが明らかになった。この頻度はショウジョウバエの他の遺伝子座のものよりも大きく味覚嗅覚受容体遺伝子座がより多くの偽遺伝子座を含むことが分かった。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)