ET_BRを利用したmGluRの集積機構の研究とその構造生物学への応用
Project/Area Number |
01J03622
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biophysics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
廣明 洋子 (唐木 洋子) 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | PSD-Zip45(Homer 1c) / 集積 / 膜蛋白質 / mGluR / ET_BR / 2次元結晶 / 水チャネル |
Research Abstract |
本研究課題は、神経細胞シナプス後膜に局在することでその機能を発揮するタイプI代謝型グルタミン酸受容体(mGluR)の局在化機構を解明すると同時に、膜蛋白質をコードする外来遺伝子の高密度発現系の開発と構造生物学への応用を目的とする。また、哺乳動物の脳内に存在するmGluR3と共局在している水チャネルAQP4の高分解能構造解析も目指す。 昨年度はmGluRに結合してその細胞膜への集積を行うとされているHomer/vesl蛋白質との結合部位を、他の膜蛋白質ET_BRに付加してキメラとすることで、PSD-Zip45との結合にはこれまで報告があった配列「PPXXF」を含む10アミノ酸残基よりもN末側に10残基延長した配列の方がより強く結合することを明らかにした。 本年度はCOS-1細胞を用いてET_BR/mGluR1αキメラ蛋白質とPSD-Zip45を共発現したところ、キメラ膜蛋白質の集積度合も結合強度と正の相関があることが明らかとなり、膜蛋白質の集積がPSD-Zip45との結合強度と関係があることを示した。このキメラ膜蛋白質の2次元結晶を作製するために、COS-1細胞内で集積した膜画分を調製しようと試みたが、他の膜画分からの分離が困難で2次元結晶化には未だ成功していない。 水チャネルAQP4は、昆虫細胞を用いて大量発現に成功し、Hisタグによる精製法を確立した。さらに、従来法での2次元結晶化にも成功し、現在、高分解能構造解析を目指して極低温電子顕微鏡でデータ収集を行っているところである。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)