Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
本研究は,^<40>Ar/^<39>Arスポット年代測定の地質学・岩石学へ適用法を確立し,その手法を応用した地球進化過程の一般則の検証を目的とする.約6億年の歴史をもつ環太平洋造山帯において,古生代高圧変成岩の変成変形履歴の解析による初期沈み込み帯形成場の環境の解読が,同造山帯成長過程を理解する上で基本的かつ重要な課題である.しかし,変成・変形履歴に具体的な時間目盛りを与えなければ,スラブの沈み込み速度や上昇速度が把握できず,それを打開する鍵として,変成鉱物の極微小部分年代測定に大きな期待が寄せられている.最終年度(平成15年度)は,前年度までの研究成果のいくつかを国際雑誌に発表し(Tsujimori and Liou,2004; Ishiwatari and Tsujimpori,2003),国際学会で成果発表した.また.これまでの研究成果を踏まえて,^<40>Ar/^<39>Arスポット年代測定を東チベットの新生代の造山帯に応用し、成功した(Wallis et al.,2003).また,環太平洋造山帯も含めた世界の高山帯中の高圧変成岩のレビューを行い,ヒマラヤ造山を例にその造山運動をモデル化した(Liou et al.,2004).現在,米国スタンフォード大学にてSHRIMP型2次イオン質量分析装置を用いて行った実験結果をまとめている.
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