近代ドイツの都市環境文化史研究 -都市社会と自然環境の関係の展開と変容-
Project/Area Number |
01J04889
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
History of Europe and America
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
穗鷹 知美 東京大学, 大学院・人文社会科学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 環境文化 / ドイツ / 緑 / 文化交流 / 都市 / 生活の近代化 / 環境史 / 自然 / 文化 / 対外交流 |
Research Abstract |
今年度も昨年に引き続き、自然環境(及びそれに関連する要素)がどのような形で都市生活の中に取り入れられていったのかについて、特に都市の生活様式と密接に関わる領域において研究することを目指した。研究は具体的に以下二つのテーマを扱った。 1)対外的文化・社会交流とドイツの都市の自然愛好文化 これまで都市の自然環境の在り方については、都市あるいはドイツ国内内部の社会的・文化的文脈から論じられるだけであったが、グローバルな文化・社会的交流は部分的に近代ドイツの自然環境の形成に直接・間接的に決定的な影響を与えていた。このため都市の自然環境の認識および配置のされ方とドイツの対外的な文化・社会的交流との関連についての研究を進めた。この研究については、2003年9月に開催された環境史ヨーロッパ学会第2回国際会議、及び環境思想研究会年の9月例会において発表を行った。 2)近代都市における緑との関わりについての総合的な叙述 これまで色々な角度から考察を重ねてきた19世紀から20世紀初頭までのドイツの都市における緑と生活との関わりについての研究を総括し、近代都市における緑への見方および緑との関わりの特徴を考察する論文を執筆した。この論文は、従来の環境史では部分的に扱われるのにすぎなかった、都市における環境文化(環境との文化レベルでの接点・関係側面)の変遷について、ドイツの事例を通して明確にすることを目指す。この論文が、変遷する都市の環境文化の問題を環境史の一研究領域として今後とり扱っていくための、一つの手がかりになればと考える。現在、この論文が刊行できるよう準備中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)