最終氷期-間氷期の磁場変動における地球回転変動の影響
Project/Area Number |
01J05227
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
固体地球物理学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉原 新 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 古地磁気強度 / 双極子モーメント / 火砕流堆積物 / エクスカーション / 堆積物 / 堆積残留磁化 / 伏角誤差 / 相対磁場強度 |
Research Abstract |
1.昨年度までに求めた日本における過去2000年間の磁場強度変動の標準曲線の解析をおこない,世界各地の古地磁気データから計算されたインバージョンモデルから予測される日本付近の磁場変動と比較した.両者は全体的に良い一致を見せるが,本研究による標準曲線のAD500年付近に見られる磁場強度のピークはインバージョンモデルには現れていない.標準曲線から抽出した双極子モーメントの変動は,AD500年付近のピークを除いて世界各地の古地磁気強度データの平均値から得られたものとよく一致する.AD500年付近のピークは,この時期に双極子モーメントの短期的な急増があったことを示唆する.この結果は論文としてまとめられ,Earth and Planetary Science Lettersに発表される予定である. 2.昨年度までに得られていた九州の阿蘇・鬼界・姶良カルデラの火砕流堆積物を用いた古地磁気強度測定結果と,それらが示唆する140Ka近傍の新たなエクスカーションイベントの可能性が論文としてまとめられ,Physics of the Earth and Planetary Interiorsに発表された. 3.湖底・海底堆積物のもつ堆積残留磁化の獲得メカニズムをより良く理解するために,本年度10月より,実験装置の整っているフランス・パリ地球物理研究所において人工的堆積残留磁化獲得実験をおこなっている.現在,磁場変動を精密に復元する際に問題となり得る堆積残留磁化の伏角誤差や,相対磁場強度をより精度よく求めるための磁化強度規格化ファクターに関する実験をおこなう目的で,実験装置を組み立て,予備実験を開始している.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)