HD-Zip型ホメオボックス遺伝子ZeHB3を用いた篩部分化機構の解析
Project/Area Number |
01J05449
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
生物形態・構造
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西谷 千佳子 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 篩部 / ホメオボックス遺伝子 / HD-Zip型 / 下流遺伝子 / zinc finger protein / マーカー遺伝子 / オリゴアレイ / プロモーターレポーター |
Research Abstract |
研究課題は、「HD-Zip型ホメオボックス遺伝子ZeHB3を用いた箭部分化機構の解析」である。現在までに行われてきた維管束細胞分化機構の解析は、特徴的な形態をもつ木部細胞の分化に限られる傾向が強かったが、篩部分化機構の解析を進めたこの研究により、維管束分化を全体として解析することが出来るようになりつつある。 研究成果はまず、筋部特異的に発現するホメオボックス遣伝子ZeHb3をDEXで誘導できるシロイヌナズナ形質転換体を作製し、ZeHB3の下流の遺伝子群をシロイヌナズナのオリゴアレイを用いて検索し、RNA gelblot解析で確認した結果、sublisim、kinesin-light-chain like protein、zinc finger protein、unknown proteinなどの5遺伝子が確かにZeHB3 mRNAの誘導によって転写量が増大することが分かったことである。タイムコースで解析した結果、これらの遺伝子は何れも、ZeHB3誘導後、1時間で誘導がかかることが分かった。この結果は、これらの遣伝子群がZeHB3の誘導により、すぐに発現誘導されることを示すものである。今後は、これらが、ZeHB3の直接のターゲットなのかを解析したい。さらに、これらの組織内での発現をin situ hybridizationで確認した結果、このうちの3遺伝子が篩部に発現することが確認できた。この結果は、篩部特異的なホメオボックス遺伝子ZeHB3が、確かに篩部関連遣伝子群の発現を誘導できることを示す結果である。今後は、これらの篩部関連遺伝子群の機能解析、発現解析などにより、篩部におけるイベントの分子レベルでの解析が進むことと、遺伝子発現メカニズムを明らかにできると期待される。現在は、これら3つの遺伝子群のプロモーターレポーター解析を進めており、篩部のマーカー遺伝子としての活用も進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)