放線菌における二次代謝及び形態分化の制御機構の解明
Project/Area Number |
01J05842
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
応用微生物学・応用生物化学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山崎 美佳 東京大学, 大学院・農学生命科学研究所, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | A-ファクター / 転写因子 / 二次代謝 / 形態分化 / 放線菌 / Streptomyces griseus / フットプリント解析 / コンセンサス配列 |
Research Abstract |
1.AdpAレギュロンの解明:放線菌Streptomyces griseusは自身の生産する微生物ホルモンA-ファクターによって転写因子AdpAの発現を促し、二次代謝と形態分化を導く。胞子形成時の隔壁形成に必須な遺伝子ssgAは、AdpA依存的に転写活性化され、AdpAが転写開始点の-235位、-110位、+60位の3カ所に結合していた。結合部位への変異導入解析の結果、ssgAの転写活性化および気中菌糸への隔壁形成には-235位、-110位の2カ所の結合部位がともに必須であった。以上の成果は学術雑誌J.Bacteriol.(2003)に掲載された。また、放線菌属に共通した気中菌糸形成開始の最終決定因子をコードするamfRもAdpAによって転写活性化されることを見出した。AdpA結合領域は転写開始点の-200位および-60位の2カ所であり、これら結合領域に変異を導入するとamfRの転写量は減少し、気中菌糸形成が遅れた。この形質は-60位の変異においてより際立っていた。この成果は現在投稿準備中である。 2.AdpAの機能解析:AdpAレギュロンに属する遺伝子adsA、ssgA、amfRの計5カ所のAdpA結合領域についてU置換、T除去、GA除去の3種の干渉フットプリント解析を行い、AdpA結合に必須な塩基を同定し、その結果からAdpAのDNA結合コンセンサス配列CRRRAX_<3-4>GCCA(R: G or A, X : anynucleotide)を明らかにした。この成果は現在投稿準備中である。さらに大腸菌から精製したAdpAとS.griseusから精製したRNAポリメラーゼホロ酵素を用い、AdpAレギュロンに属する遺伝子群について過マンガン酸カリウムを用いたフットプリント解析を行い、RMポリメラーゼによるプロモーター領域の開鎖複合体形成にAdpAが必須であることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
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