Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究の目的は、アマルティア・センの倫理・政治思想を中心に現代倫理学の平等論を考察し、批判的検討を加えた規範概念を用いて、デモクラシーを国家から国際社会へと再定位することにある。本研究の最終年度の予定としては、初年度と次年度に行った平等の規範理論研究の成果に、平行して行った実際の平等制度に関する成果を取り組み、研究をまとめることであった。平成15年度科学研究費補助金の実績として、センのケイパビリティー概念の精緻化をつうじて、国際社会の普遍的概念となりうる「基本的ケイパビリティー」の内容を同定することができた。また、ケイパビリティーを実質的に保障する方法として、国家間の分配的正義の必要性を提示することができた。科学研究費補助金による本年度の研究発表としては、平成15年3月に「アマルティア・センにおける特殊と普遍」を雑誌発表し、「資本主義の政治・シンガポール」を図書発表することができた。平成16年3月下旬に「マーサ・ヌスバウムの社会正義論」が雑誌発表される予定である。また、平成15年6月に日本平和学会の年大会(沖縄大学)で「人間の安全保障の方法論-分配的正義の観点から-」を口頭発表し、同月にCentral and East European International Studies Associationの年大会(ハンガリーの中央ヨーロッパ大学)で"Human Security and Global Governance"を口頭発表し、11月にエントロピー学会20周年記念シンポジウムの学生大会でリベラリズムを規制する「ピーター・シンガーの環境倫理」について口頭発表を行った。
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