Project/Area Number |
01J06416
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鏑木 洋介 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 有機合成化学 / 不斉合成 / 天然有機化合物 / 血しょう板凝集抑制 / 酵素 |
Research Abstract |
平成15年度は、ロイストロダクシン類が有する全ての官能基を備えた化合物から、脱保護を行うことによりロイストロダクシン類への変換を行うこととした。まずは、ロイストロダクシン類の中でも最も強い生理活性を有するロイストロダクシンBの合成を行った。 始めに、11位水酸基を保護するパラメトキシベンジルオキシメチル基の除去を試みた。しかし、脱保護の反応条件下、共役ジエン部位の異性化や、11位水酸基の酸化などの副反応も進行し、望む脱保護体はほとんど得られなかった。そこで次に11位を他の保護基で保護することとした。まず、2-ブロモエトキシメチル基で保護した基質を同様の合成経路で合成した。脱保護は亜鉛を用いた還元条件下にて試みたが、リン酸エステルの分解などの副反応を防ぐことができず、望む脱保護体はほとんど得られなかった。その後、トリイソプロピルシリル基、メトキシアセチル基などでも試みたが、やはり脱保護は困難であった。しかし、フェノキシアセチル基を用いると、比較的良好な収率で脱保護体が得られることが明らかとなった。すなわち、フェノキシアセチル基で保護された基質をメタノール中、エルビウムトリフラートを作用させると、エステル交換によりフェノキシアセチル基が脱保護され、望む脱保護体を68%の収率で得ることができた。 最後に、リン酸を保護するアリル基と窒素原子を保護するアリルオキシカルボニル基を、テトラヒドロフラン溶媒中、触媒量のテトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム、ギ酸、トリエチルアミンで処理することにより除去し、ロイストロダクシンBの全合成を達成した。 以上、本年度はロイストロダクシン類の収束的な合成経路を確立した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)