Project/Area Number |
01J06636
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | Morioka Daigaku Junior College (2003) Iwate University (2001-2002) |
Principal Investigator |
佐々木 淳 盛岡大学短期大学部, 食物栄養科, 助手
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 細胆管増生 / 胆管肝炎 / ブロイラー |
Research Abstract |
我々はこれまで、ブロイラー鶏における胆管肝炎の再現実験を様々な手法を用いて行い、その病理発生について形態学的検討を行ってきた。本症では肝臓における細胆管のび漫性増生が特徴の一つであるが、その病理発生には不明な点が多く、本年度も昨年に引き続いて細胆管の増生機序を解明すべく、特に胆汁うっ滞初期段階における肝臓の経時的形態学的変化を検討した。 実験には10週齢のP2系SPF鶏を用いた。実験鶏は外科手術によって肝外胆管を結紮後、4日目(5例)、7日目(5例)、10日目(4例)、14日目(3例)に剖検を行い、各群それぞれ2例ずつ無処置対照(8例)を設定した。剖検後、主要臓器を採材し、10%緩衝ホルマリン液で固定、常法に従い病理組織標本を作製し鏡検した。また肝臓組織妹免疫組織化学的検索、電子顕微鏡検索も実施した。 肝臓重量および対体重比の増加は無処置対照群を除くほぼ全例で認められ、肉眼的に肝臓は腫大し、小葉構造が明瞭化していた。病理組織学的に、細胆管の増生は既存のグリソン鞘領域から実質へと進展し、個々の細胆管周囲には細い細網線維の増生が認められた。増生した細胆管は淡明な核と細胞質を有する立方かち円柱の上皮で、管腔構造は明瞭であったが管腔内に胆汁成分の貯留は認められなかった。増生した細胆管は、時間の経過に伴って隣り合うグリソン鞘どうしと連結し、小葉構造が明瞭となる傾向にあった。一部の増生細胆管では同一の管腔を構成する細胞のいくつかが肝細胞と同じ形態を示し、抗Cytokeratin抗体に陰性を示した。電子顕微鏡検索では、明瞭な基底膜構造を有する胆管上皮の一部で肝細胞に類似したものが認められた。 これらの研究結果より、細胆管の増生は胆汁のうっ滞に起因した非特異的反応であることが示され、その程度は胆汁のうっ滞期間に比例し、由来は肝細胞索の細胆管化生である可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)