葉緑体転写を統御する核-葉緑体クロストーク機構の解明
Project/Area Number |
01J07530
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
植物生理
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Research Institution | University of Tsukuba (2002) Kyoto Prefectural University (2001) |
Principal Investigator |
森川 一也 筑波大学, 基礎医学系・特別研究員(PD)(講師)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 葉緑体 / 転写 / シグマ因子 / 黄色ブドウ球菌 / RNAポリメラーゼ / 進化 |
Research Abstract |
本年度は黄色ブドウ球菌をモデル生物として採用し、主として1)本菌のシグマ因子群の整理、および2)シグマ因子結合タンパク質群の検索を行った。 1)従来の相同性検索に基づく手法によると、黄色ブドウ球菌のゲノムにはシグマ因子遺伝子が2種類しか見いだされない。したがって、本菌のシグマ因子は2種類のみであると考えられてきた。本年度申請者は本菌の遺伝子の「配置」保存性を近縁種と比較することで、従来のシグマ因子に加え、もう一つ新規なシグマ因子遺伝子をが存在することを見いだした。その遺伝子がコードするタンパク質は他のシグマ因子と同様にRNAポリメラーゼと相互作用した(pull-down assayにより確認)。また、本遺伝子を黄色ブドウ球菌に強制発現させると、特定の遺伝子群の転写産物が劇的に蓄積誘導されることを見いだした。以上の結果により、本遺伝子がシグマ因子をコードすることを示した。グラム陽性菌の全シグマ因子群の系統解析を行った結果、本新規シグマ因子はグラム陽性菌が獲得した最初の代替シグマ因子であることが示唆された(以上Genes to cellsに投稿中)。 2)primary sigmaであるSigAに結合するタンパク質群をpull-down assayにより検索した結果、数種類の結合タンパク質が存在することが確認できた。現在MULDI-TOF-MSによる同定を試みており、今後も継続研究する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)