Project/Area Number |
01J08536
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
国文学
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鈴木 彰 早稲田大学, 文学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 軍記物語 / 中世武家社会 / 武家故実書 / 刀剣伝書 |
Research Abstract |
1.資料収集 本年度は前年度の成果をうけて、まずは刀剣伝書の未調査分に関する文献調査を行い、伝本の所在確認と、書誌データの蓄積を試みた。同時に、紙焼写真等の形で手元に収集した。また、本年度は、弓馬故実書・武家故実書等にも調査対象を広げ、同様に文献調査とデータの蓄積および原本の写真収集を試みた(主な調査地は、肥前松平文庫・京都大学図書館・尊経閣文庫・内閣文庫・静嘉堂文庫・盛岡中央公民館など)。 こうした原本調査の他に、古記録・古文書類に現れる関連記事の調査も行い、そのデータを蓄積した。 2.データ整理・翻刻 前年度以来の調査データを、刀剣伝書関係を中心にパソコンに入力し、書誌等に関する情報の整理・分類を進めた。また、資料の翻刻も随時行い、近い将来、所蔵者の意向をはかりながら紹介していく準備を進めた。 3.資料分析 前年度以来収集してきた文献と、軍記物語諸作品との関係について、分析を進めた。まず刀剣伝書に関しては、諸作品の展開に伴ってあらわれてくる刀剣関係の記述と、伝書の記載との密接な関係が随所に見いだせることが判明している。この点は、物語の展開過程を探る上で、また物語に影響を受けた中世社会のありようを考える上でも注目すべき事実である。弓馬故実書他に関しては、本年度は資料収集に主眼を置いたが、その過程で物語とも通底する諸認識や表現が発見されてきている。それらについては今後分析を進め、成果の公表を目指したい。 4.研究成果の公表 刀剣伝書に関わる成果の一部を論文の形で公表した。刀剣関係の論は、現在執筆中のものもあり、順次公にしていく。また、武家社会と軍記物語との相関関係についての論文も近時刊行の予定である。
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