Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
最終年度である本年度は,これまで行なってきた家族介護者のセルフヘルプ的支援,ならびにソーシャルワーカーやヘルパーをはじめとした支援者(専門家)のワークに関するフィールドワークを継続すると同時に,可能なかぎり研究成果の発表を試みた. まず,現代家族と高齢者介護について家族規範との関連で考察し,昨年度に投稿した論文は,掲載が見送られたため,再度,枠組みを検討し直し現在も執筆中である.また,同じく昨年度実施した社会福祉法人Aでのフィールドワークにおいて関わりをもった,「障害をもつ成人子とその高齢母親」への援助実践の事例については,6月の関東社会学会大会でのテーマ部会(「ケアの社会学」)において,その分析結果を報告した(題目「家族であることを支援する」)さらに,同報告の内容を加筆修正したうえで,福祉社会学会の機関誌『福祉社会学研究』に投稿した.しかしながら,結果としては不採用に終わったため,同論文の修正稿を別の媒体に投稿するために申し込みの手続きを済ませた.また,9月の日本家族社会学会大会でのテーマセッション(「構築主義的家族論.をどう使うか」)に,コメンテーターの立場で参加し,家族社会学における構築主義の可能性について,とくに方法論的な観点から報告した. これらの他に編著者として『エイジングと日常生活』(コロナ社)を11月に刊行し,担当章においては,後期親子関係からみた現代の高齢者介護の動向と,その意味について,家族規範との関わりに着目しながら論じた.さらに,本年度は,社会福祉法人Bの在宅介護支援センター事業に研究者兼相談員として従事し,本研究のデータ収集とともに,高齢者の介護予防のための事業計画に参加し,また,同支援センターによる管轄地域の一人暮らし高齢者(高齢単独世帯)の実態把握ならびに意識に関する調査を計画立案し実施した.同調査の結果を現在報告書としてまとめている.
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